• 正面から(水溜りあり)

  • 少し上から(水溜りなし)

大菓葉玄武岩(台湾本島にはない美しさ)

漁翁島(西嶼)の中央部から南に折れ、海岸に向かう道を進むと、突如この玄武岩の柱状節理が現れます。澎湖列島は90の島嶼から構成され、花嶼以外の島の岩質は全て数層の玄武岩溶岩と玄武岩層に挟まれた沈積岩によって構成されています。列島の總面積は127平方キロですが、その独特な玄武岩の自然景観は台湾本島にはない美しさを擁します。地質学者によると、澎湖列島の玄武岩はいくつもの不連続な火山活動の結果、浅瀬あるいは地下の裂け目から流出した溶岩が冷却してできたものです。現在知られている最古の望安玄武岩は、約1,740万年前に流出した火山溶岩です。その後火山活動が繰り返され、約820万年前に東嶼坪の玄武岩が形成された後は、火山活動は停止しています。

澎湖列島の玄武岩溶岩は冷却後に垂直の柱状節理を形成しやすく、これが長年の風化と浸食により、石柱が林立したものや、高く直立に聳えたもの、歪曲して傾斜したものなど、千差万別の地質景観となります。著名な台湾大学地理学部の王鑫教授によると、「澎湖列島の玄武岩保留区は北アイルランドの玄武岩地形と遜色ない景観」ということです。